第186国会が、会期延長もせずに閉会しました。
集団的自衛権行使の議論、成長戦略・規制改革の発表、年金試算問題、
環境大臣や自民党都議会での問題発言など政策課題や国会での議論が
必要な問題が山積する中で、特別な事情もなく、会期通り国会を閉会した
のは、政府与党の怠慢であり、国会の役割を十分に果たしているとは言え
ません。
「アベノミクスでデフレから脱却する」
「岩盤規制にドリルとなって穴をあける」
「世界で一番企業が活動しやすい環境を整備する」等々、強いメッセージは
発信するものの、まったく実態が伴っていません。
安倍政権が発足して一年半が経過しました。
今求められていることは、メッセージではなく実行する段階です。
政治改革(選挙制度改革、定数削減、歳費削減)は約束を守らず、
行政改革(公務員制度改革、独立行政法人改革、歳入庁設置)は
切り込み不足、
構造改革・規制改革・成長戦略は迫力不足でスピード不足。
社会保障改革も結局先送り。
基金や官民ファンド、公共事業は効果の検証も不十分のまま増殖を
続けています。
一方、消費増税は4月からきっちりと実施されました。
改革もせずに予算の規律も緩んでいる、これではいくら増税しても、財政規律の
改善にはつながりません。
我々は、こうした政府与党の取り組み不足を指摘し続けなくてはなりません。
声を上げ続けなくてはなりません。
我々は、批判の声がしっかり与党に届くように、きちんと実行されるように、
そのために政界再編を巻き起こしていかなくてはなりません。
国会の閉会にあたり、政府与党の怠慢を目の当たりにして、改めて政界再編の
必要性を痛感いたしました。
先日開催された決算行政監視委員会では、安倍総理に対し、まさにこうした点を
質問いたしました。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=44026&media_type=wb
国会は閉会しましたが、これから政界再編は一つの波がやってきます。
引き続き気を引き締めて取り組んで参ります。
あおやぎ陽一郎