第185回 臨時国会 衆議院議事日程を終了して。

先ほど安倍内閣不信任決議案が否決され、第185回臨時国会の衆議院
の議事日程が終了いたしました。参議院は現在も続いています。
この国会でやるべきこと、やらなければならなかったことは何か。
まず第一に、デフレからの脱却を確実なものとし、景気回復、経済
成長を本格化させることです。そのために今国会では、産業競争力
強化法、国家戦略特区法が提案され成立しました。しかし残念ながら、
本格的な規制改革、農業、医療、電力・エネルギー、教育などの所謂、
岩盤規制に切り込むには不十分であると言わざるを得ません。
次に、被災地の復興支援、原発の廃炉、汚染水対策、除染、保障、
東京電力改革についても、安倍総理が明言したような状況ではあり
ません。電力自由化を加速させ、復興支援は国が責任を持ち、東京
電力の改革をきちんと行っていくために、引き続き通常国会でも取
り上げて参ります。
さらに国家安全保障会議設置法(日本版NSC)、特定秘密保護法案
が提出されました。緊張感が高まる国際情勢の中、国民の生命と財産、
領土をしっかり守っていく体制を整備することは必要不可欠です。
私たちもこうした認識に立って国会での質疑を積極的に行って参りま
した。特に特定秘密保護法案は、必要性は認めつつも、そもそも法律
の仕組みが、非公開、広範囲のために混乱を極め、国会質疑で政府の
答弁も二転三転し、早期成立には反対せざるを得ないという判断にな
りました。
来年4月からは消費税が増税されます。私たちは、景気の明るさが見
えてきた段階での増税、行政改革や構造改革、政治改革が手つかずの
中での増税、公共事業のバラマキ政治にも反対しています。
こうした理由から安倍内閣不信任案に賛成をいたしました。
増税の前にやるべき改革をきちんと行い、経済を本格的な成長軌道に
乗せること、政府与党の暴走をチェックし歯止めをかけていくこと、
きちんとした政治、納得責任を果たせる政治を実現して参ります。

平成25年12月6日
衆議院議員 青柳陽一郎

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