これでいいのか?28年度予算。

平成28年度の予算案が衆議院本会議で可決された。
我々維新と民主はこの予算案に反対し、予算組み
替え動議を提出したが、これは否決された。
参議院での審議はこれから始まるが、予算案は憲法
の規定で参院送付後30日で自然成立するため、
年度内成立が事実上確定した。
本予算額は96.7兆円で過去最大。
一言でいえばバラマキと改革先送り予算。
景気回復と格差是正、財政再建や構造改革の先送
りが 鮮明で残念な予算編成になっている。
先日の予算委員会でも指摘したが、
実質賃金の低下、消費支出の低迷、大企業と中小
企業・ 富裕層と低所得者の格差は広がり、景気
経済は厳しい。
金融緩和と公共事業・補助金に頼る経済政策は限界で
トリクルダウンも成立していない。
肝心の構造改革・規制改革は極めて不十分。
政府は今こそ成長戦略の大胆な実施と人材への投資、
再分配や税制・給付による格差是正に向けた政策に
方針を転換すべきです。
具体的には、
1.人材への投資
・中小企業正規雇用促進のための社会保険料負担軽減
・低所得世帯の若者への奨学金、給付型奨学金の拡充
・児童扶養手当支給対象年齢の引き上げ
・社会保障従事者への給与引き上げ
等々、人への投資に予算を振り向けます。

2.支出の見直し
農業農村整備事業を始め、27年補正と28年予算の合計
が28年概算を超える事業が多く、財政規律が緩んでいる。
災害対策や復興支援を除き、予算の精査が必要。

3.地域のことは地域で
霞ヶ関支配の象徴である、ひも付き補助金廃止・縮減し、
自治体にとって自由度が高い一括交付金の復活させ、
地域のことは地域で、地域の知恵と資源を活用できる
予算に。これこそ地方創生の一番地。

4.農家の再生
農業土木から脱し、再生産可能な農家所得を補償。
農業の経営安定化を図る。頑張る農家を支えていく
予算に転換。

予算委員会は、大臣のスキャンダルや疑惑、問題発言や
答弁ミスが多発、総理答弁も都合の悪いことは答えず、
民主批判に終始した。これでは真摯な議論にならない。
私も提案型の議論を挑んだが、逃げの答弁でなかなか
かみ合わない。
特に、違憲の衆議院選挙制度、定数削減の先送りや、
効果が疑問視される軽減税率導入にはあいた口が
ふさがらない。
我々は新党を結成し、与党に対抗する競争勢力をつくり
国民の負託に少しでも応えていきたい。

あおやぎ陽一郎

 

 

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